近年、SDGsの取り組みの一つとして脱プラスティックへの意識が高まり、レジ袋も有料化されましたよね。そこで、使い捨てではなく、何度も洗って使えるラップ「エコラップ」にも注目が集まっています。なかでも、蜜蝋(ミツロウ)や植物性オイルなどを染み込ませて作る『ミツロウラップ』はかわいく脱プラができると主婦の間で話題に!そこで今回は、話題の『ミツロウラップ』の作り方や使い方までご紹介します!お気に入りの布で作ると、キッチンに立つのが楽しくなりますよ♪
- ミツロウラップの100均グッズを使った作り方
- ミツロウラップはレンジで使える?冷凍保存は?
- ミツロウラップは匂いが気になる?どんな匂い?
- ミツロウラップには松ヤニが良いってほんと?
- ミツロウラップの使い方や注意点は?
- ミツロウラップのメリット&デメリットを紹介!
- ミツロウラップはどこで販売してる?通販はある?
- ミツロウラップまとめ
ミツロウラップの100均グッズを使った作り方
では、早速ミツロウラップの作り方をご紹介します!ベースとなる布はお家にあるものでOKです。ミツロウラップはお好みのサイズで作れますが、20cm×20cmや小さめのハンカチサイズが使いやすくてオススメです◎「せっかく作るならかわいい布で作りたいけど、家にない!」という場合は100均の布でもOK!綿100%のものを選んでくださいね。
蜜蝋(ミツロウ)ラップの作り方
【材料と道具】
- 綿100%の布(1枚)
- ミツロウビーズワックス(布の3倍の重量)※固形より粒状がオススメ!
- 天然オイル(布の3分の1の重量)※オリーブオイルでOK
- クッキングシート(布が挟めるサイズ)※蜜蝋がはみ出すので大きめに!
- アイロン
- キッチンスケール
- 段ボール(新聞紙でも可)
【作り方】
- キッチンスケールで布の重さを量り、それに合わせてミツロウ・オイルも必要な分量はかります。
- 段ボールもしくは新聞紙を重ねたものの上に、クッキングシートをのせて縦半分に折り目をつけます。
- クッキングシートの折り目の片側に布をのせ、ミツロウビーズワックスとオイルを布全体に散らしたら、クッキングシートのもう片側を布にかぶせます。※この時、上下も折り込むとワックスが漏れません。
- ミツロウを溶かすように、クッキングシートの上からゆっくりと中温(140〜160℃)に温めたアイロンをかけます。この時、クッキングシートを折った側からアイロンをかけて、対角側に向かって溶けたミツロウを丁寧にひろげていきます。
- ミツロウが布全体に染み込むまでしっかりアイロンをかけます。※布の色が変わればしみ込んだ合図です。
- ミツロウが布全体に染み込んだら、熱いうちにクッキングシートをはがします。
- あとは、風通しの良い場所で乾かしたら完成です!
- ムラにならないよう、蜜蝋が溶けたら素早く平らにのばしてください。
- オイルはなくても作れますが、厚手の布を使う場合は硬くなるので、ホホバオイル・オリーブオイル・ココナッツオイルを一緒に使うと柔らかくなり、物をくるんだ時の密着度も増すのでオススメです。
- アイロンがない場合は、オーブンやオーブントースターで溶かして作る方法もあります。鉄板にアルミホイルを敷いて、その上に布→ミツロウ(オイル)を載せて一番低い温度で温め、ミツロウが溶けたら全体になじむように傾けて乾かせばOKです!
ちなみに、蜜蝋(ミツロウ)は東急ハンズやロフト、ネット通販などでも簡単に購入することができます。
インスタでミツロウラップの失敗例を紹介してくれているので、こちらも参考にするといいかもしれません^^
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ミツロウラップはレンジで使える?冷凍保存は?
蜜蝋(ミツロウ)ラップは熱に非常に弱いため、残念ながらレンジでは使えません。(もちろん食洗機も不可です。)また、冷凍庫での使用は可能ですが、エコラップの劣化が早まる原因にもなるそうなので、あまり積極的にオススメはできません。どんなに長くても、冷凍保存は1ヶ月以内にするようにしましょう。
ミツロウラップは匂いが気になる?どんな匂い?
蜜蝋(ミツロウ)と聞くと、甘い蜂蜜のような香りを想像するかもしれませんが、実はミツロウラップはほとんど匂いがありません。確かに鼻を近づけると、少しだけ香るかも知れませんが、気になるほどではないですね。また、その匂いもロウソクの蝋に蜂蜜を混ぜたような、ほんのり甘いいい香りです。ミツロウラップをした食材がハチミツくさくなったという話も聞いたことがないので、多分大丈夫です(笑)反対に食品の匂いが移ることはあるそうなので、にんにくなど匂いが強い食材は要注意です。
ミツロウラップには松ヤニが良いってほんと?
ミツロウラップに通常よりもピタッとした密着感がほしい場合は「松ヤニ」がオススメです!松ヤニの使い方は、ミツロウと一緒にまんべんなく布の上にのせ、クッキングシートを被せてアイロンで溶かすだけ!分量の目安は、蜜蝋35gに対して砕いた松ヤニ10g程度です。ちなみに、粒状になった松ヤニは便利ですが、そのままだと溶かした時にムラができてしまいます。そんな時は、粒状の松ヤニを袋の上から当て布をして、めん棒などで叩いて砕くときれいに仕上がりますよ♪
ミツロウラップの使い方や注意点は?
使用頻度にもよりますが、ミツロウラップの平均使用期間は約1~2年です。ミツロウラップは通常のラップと全く同じようには使えませんが、かわいい見た目もあって、ミツロウラップならではの使い方ができます。ミツロウラップの使い方は無限大ですが、主にこんな風に使われています。
- お弁当のしきりに使う
- パンやサンドイッチを包む
- 使いかけの野菜を包む
- ケーキやお菓子を包む
- ラッピングに使う
- お皿代わりに使う
- 残り物やジャムのふたに使う
- お花を包んで花瓶代わりに使う
などなど。使い勝手が良いので、バリエーションは様々ですね♪また、普通のラップだと味気ないのが、ミツロウラップだとそのまま食卓に出しても華やかになります◎
- ミツロウラップは熱に非常に弱いため、レンジはもちろんお湯で洗うのも厳禁です。また、熱いものを包むと溶けてしまうので、冷ましてから包んでください。
- 蜜蝋(ミツロウ)にボツリヌス菌がいる可能性もあるので、1才未満の乳児の口に入るものには、直接的・間接的にも使わないようにしてください。
- ミツロウは酸に弱く溶けてしまうので、酸性の強い食品(レモンやライム、パイナップルなど)への使用は避けてください。
- お手入れの際は、必ず手洗い&水洗いして自然乾燥させて使います。汚れが気になる場合はさっと食器用洗剤で洗ってください。
ミツロウラップのメリット&デメリットを紹介!
ここではミツロウラップのメリット・デメリットをご紹介します。ミツロウラップをよく理解したうえで、上手に使ってくださいね。
ミツロウラップのメリット
1. 保湿・抗菌効果がある。
ミツロウには保湿や抗菌作用があるので、一般的な使い捨てラップに比べ、鮮度が長持ちするのが嬉しいポイントです!
2. 洗えば繰り返し何度も使えるのでエコ
水でサッと洗えて乾くのも早く、何より繰り返し使えるのが最大のメリットですね。
3. 通気性がある
ミツロウラップは普通の使い捨てのラップより通気性がよく、食品にも優しい作りになっています。
ミツロウラップのデメリット
1. 熱に弱いのでレンジや熱湯は不可
ミツロウは65度から70度で溶けてしまいますので、レンジを使ったり熱湯をかけることはNGです。お湯は避け、冷水で洗いましょう。
2. 生肉・生魚、酸性の強い食べ物は包めない
ミツロウラップは熱に弱く熱湯消毒ができないため、生肉や生魚を包むのは避けた方が良いです。
3. 冷凍保存ができない
ミツロウラップを冷凍庫で絶対に使えないわけではないですが、劣化がとても早いのでオススメできません。どうしても使う場合も短期間(1ヶ月以内)にしましょう。
ミツロウラップはどこで販売してる?通販はある?
ミツロウラップは手作りしなくても、お店や通販で買うこともできます。以前はミツロウラップと言えば、海外のショップからしか購入できませんでしたが、最近は日本でも素敵な商品が販売されはじめたので、海外の有名店と日本のお店をご紹介します!
■ Bee Eco Wrap
GOTSオーガニック認証を受けたコットン生地に、化学物質を一切使わず採集したミツロウと、コールドプレス製法のホホバ油、木の樹脂を独自にブレンドしたWAXを浸透させ作られています。
■ Apiary Made(アピアリーメイド)
2020年4月より、完全に土に還る100%天然素材のミツロウラップが、日本でも販売を開始しました。ミツバチ柄で4種のバリエーションで展開されています。
■ aco wrap
岐阜県のミツバチの巣から採取したみつろうベースのオイルをオーガニックコットンに染み込ませた食品保存用キッチンラップです。自然な色合いが素敵です!
また、大手ネット通販でも購入できます!
楽天市場
Amazon
ミツロウラップまとめ
今回はミツロウラップの作り方や使い方などアレコレご紹介しました!
一度作れば1~2年も使えるなんて、可愛くてエコなんて最強ですよね♪ミツロウラップは少しデリケートな部分もありますが、それもまた愛着がわいていい!今回ご紹介したような環境に優しい取り組みがドンドン増えていけば良いなと思います。大げさなことはできないけど、私もまずはミツロウラップからエコを始めていこうと思います!
では!
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