最近「最高の癒し」「この匂いがたまらん!」と大人気の猫吸い。
可愛いので依存性は大いにありそうですが、危険はあるのでしょうか?
ある獣医師さんが言うには、猫と人の両方が健康であれば、少し位なら問題は無いそうです。しかし過度なスキンシップは禁物!猫からうつる病気もあるそうなので、調べた範囲でご紹介しますね。
そもそも猫吸いとは?その由来や英語でなんて言うの?
そもそも「猫吸い」とは文字通り、猫のにおいを嗅ぐ(吸う)ことです。猫のモフモフした毛に顔をうずめてクンカクンカ。猫好きにとっては、極上の癒しの時間となるそうです。(ただ、猫にとっても嬉しいかは別問題です^^;)
基本的には猫の背中やおなかのニオイを嗅ぐ人が多いようですが、マニアックな愛猫家になると顔や肉球、さらにお尻まで嗅いでしまう人もいるようです。
「猫吸い」という言葉の由来は、坂本龍一さんの娘で歌手の坂本美雨さんが使いはじめた言葉なんだそうです。坂本家は、一家そろって愛猫家で坂本美雨さんも小さいころから猫が側にいる環境だったようで、猫を愛しすぎるあまり吸ってしまうとテレビで発言したことから「猫吸い」という言葉が広がったそうです。
そんな猫吸いが高じて(?)坂本美雨さんは『ネコの吸い方』という本まで出しているんです!この著書では坂本美雨さん流の猫吸いマニュアルが書かれています。自らを「ネコ吸い妖怪」とまで呼んでいる坂本美雨さんはホンモノですね(笑)
ちなみに、猫吸いを英語で言うと【Cat sucking】になります。ちゅうちゅう吸うを「suck」と言います。まだまだ、海外では「猫吸い」という言葉は広がってないようですが、同じような行為は海外でも行われているようなので、その内「#Cat sucking」というハッシュタグであふれる日が来るかもしれませんね。
やりすぎ注意!猫吸いが危険な理由とは?
猫吸いをやり過ぎると考えられる危険とはなんでしょうか?まず、猫からうつる病気で代表的なものはというと回虫症やトキソプラズマ症です。また、消化器官寄生虫は猫の排せつ物を口から吸いこむとうつる事があるそうです。
いやいや、さすがにそれはないわ!とつっこみたくなりますが、もちろん直接ではなく、猫が全身を舐めて毛づくろいをすることで、汚れが毛などについてしまい、それを吸ってしまうとうつる可能性があるのだそうです。
この他にも、猫の体に人の肌が密着しただけでうつる皮膚真菌症や疥癬(かいせん)などの皮膚の病気があります。また、猫吸いをしようとして嫌がる猫に噛まれたり引っかかれると、口や爪の細菌が傷口から侵入してパスツエラ症や猫ひっかき病などの細菌感染症をおこす可能性もあります。
このように、猫吸いの危険はそれなりに多く、ほどよいスキンシップを心がけることが大事ですね。ちなみにこれらの病気は体力が落ちていたり、持病があったり、子どもやお年寄りが発症しやすく重症化しやすいそうなので、注意が必要です。また、猫はあまり触られるとストレスを感じてしまいますので、その辺りも気を遣ってあげながら適度に楽しめたら良いですね!
猫吸いの匂いはどんなニオイ?
猫吸いをした事のある飼い主さんの感想を見てみると、そのニオイは様々なようです。「無臭」と答えた人や、「優しいニオイ」「良いニオイがする」と答えた人もいますが、実際はどうなのでしょうか?
そもそも猫自体、毛づくろいをするので体臭は強くありませんが、体臭がゼロではなく、口周りや耳の付け根、しっぽに臭腺があるそうなんです。そのニオイ+大好きな愛猫効果で、良いニオイだと感じる人が多いようです。
確かに人間でも同じシャンプーや石鹸を使っていても、清潔感のある人が使っていればいいニオイに感じますし、そうじゃない人が使っていたら、そう感じないことも・・・あるかもしれませんね^^;
朗報!猫吸いがアレルギーの人でもできる日がくるかも?
猫がこんなにも好きなのに、アレルギーだから触れない・・・。そんなつらすぎる猫好きさんにうれしいニュースが!
というのも、先日スイスのバイオベンチャー社が開発した猫アレルギー抑制ワクチンが、猫アレルギーの原因であるFel-d1を抑制する効果があるらしいのです。ちなみにこれ、猫に注射を受けてもらわないといけないのですが、副作用などの影響はないそうです。猫側からすると「なぜ人ではなく、我々が・・・」となんとも納得のいかない話かもしれませんが、近い将来、アレルギーの人でも猫吸いができるかもしれないですね。
まとめ
今回は話題の「猫吸い」の危険性についてご紹介しました。危ないとはわかっていてもやめられそうにないですね。
そういえば、猫は一生のうち70%を寝て過ごすと言われていますが、トラは1日約16時間、コアラに至っては1日の22時間を寝て過ごしているそうです。逆にキリンの睡眠時間は1日2時間弱なんだそうで、複雑な気持ちになりました。キリンすごいですね。
では!