最近、子どものゲームの依存症が社会問題化しています。自分の子供ももしかして・・・と心配している方も多いはず。今回は、ゲーム依存症の簡単なチェック方法から改善方法までご紹介します。
- ゲーム依存症のかんたんチェック!子供の行動をチェック!
- そもそもゲーム依存症の定義とは?WHOの発表について。
- ゲーム依存症の子供はどうなるのか?その特徴を紹介します。
- 家でできるゲーム依存症の治療法。子供には何を伝えるべきか?
- ゲーム依存症の治療ができる病院は?
- ゲーム依存症の治し方は一般的にはどんなことをされているのか?
- まとめ
ゲーム依存症のかんたんチェック!子供の行動をチェック!
ここでは簡単なゲーム依存症チェックが行えます。普段のお子さんの行動を思い返してみてください。あなたのお子さんはいくつあてはまりますか?
- ゲームをする時間や頻度を自分でコントロールできるか?
→ 1日〇時間、今日はゲームをしないなど自分を律する事ができるか。
- 日常の中でゲームを最優先していないか?
→ 家に帰ったらすぐにゲーム、すき間時間にすぐゲームをしてないか。
- 生活に支障が出ているのにゲームを続けたりエスカレートさせていないか?
→ 片付けや勉強、掃除などをほったらかしてまでゲームをしてないか。
- 毎日のゲーム時間が当初の予定よりも増えていないか?
→ ゲームの時間を短くすることでイライラしたりしないか。
- ゲームをするためにウソをつくことがあるか?
→ ゲームをしたい為に、その他のことをどうでも良いと思ってないか。
- 問題から逃げるためにゲームに頼っていないか?
→ ゲームによって絶望感や罪悪感、不安を解消しようとしてないか。
- ゲームの為に人間関係をおろそかにしていないか?
→ 部活や学校、友達などとの付き合いよりもゲームを優先してないか。
いかがでしたか?複数あてはまる項目があり、その状態が1年以上続くようであれば「ゲーム依存症」として診断される可能性があるそうです。
そもそもゲーム依存症の定義とは?WHOの発表について。
2019年5月にWHO(世界保健機構)が「ゲーム障害」を国際疾病として正式に認定したそうです。WHOのゲーム依存症の定義は、下記の症状が12ヶ月以上続いた場合「ゲーム障害」と診断するとしています。
- ゲームを行いたいという衝動が抑えられない
- 日常生活の何よりもゲームを優先する
- 仕事や学業、健康等に支障をきたしても、ゲームが止められない
- ゲームを継続することで、個人、家族、社会、学習、仕事などに重大な問題が生じる
この「ゲーム障害」とは、家庭用ゲームやオンラインゲーム・タブレットゲームだけでなく、パソコンやスマートフォンなどを利用したゲームへの過度な依存によって、日常生活に支障をきたす疾病のことなんだそうです。ゲームは達成感や成長、仮想空間でつながる仲間など、依存症になりやすい要素がたくさん入っていると言われています。
ゲーム依存症の子供はどうなるのか?その特徴を紹介します。
まずゲーム依存症の前兆として以下のような特徴が挙げられます
ゲームをする時間が増え、夜遅くまでゲームが止められなくなる。
勉強や習い事・友達と外で遊ぶことをせず、現実よりゲームを優先する。
ゲームを注意すると怒ったり、ゲームへの課金が増える。
子供がゲーム依存症になってしまうと、大人に比べ前頭前野の働きが十分に発達していないため、将来に影響が出る可能性もゼロではありません。悪化してしまった場合、夜眠れずに朝起きれなくなったり、引きこもって学校に行かなくなったり、モノや家族にあたったりと、本人も周囲の人たちも苦しむことになってしまいます。
家でできるゲーム依存症の治療法。子供には何を伝えるべきか?
子供がゲーム依存症かも?と思ったら、病院に連れていく前にまずお家でできることをはじめてみましょう。ある程度、大人が管理してあげることで、子供もゲームと上手に付き合っていけるかもしれません。
1. ルールを決める
子供はルールがなければ何時間でもゲームしてしまいます。学校から帰って来た17時から18時の1日1時間までというように、わかりやすいルールを作ってあげましょう。
2. ゲーム機はリビングに置く
ゲーム機はリビングに置くと親の目の届くところでゲームができるので、「1時間たったよ。やめようか」と声をかけることができます。
3. ゲーム時間を記録する
最近のゲーム機では、子供が「どんなゲームをしているのか」「どのくらいプレイしていたのか」「遊びすぎていないか」など、わかるようなものもあります。そういう機能がない場合は、タイマーなどで時間を計っておくのがオススメです。
4. ゲーム以外に趣味や友達を作る
ゲーム以外の趣味や友達ができれば、すんなりゲームから離れられるかもしれません。読書や音楽鑑賞、スポーツなどなんでも構いません。子供がゲーム以外に興味のあることを見つけられるよう、様々なことを体験させてあげましょう。その中で、コミュニケーションを取れれば尚よいですね!
ゲーム依存症の治療ができる病院は?
現在、ネット依存やゲーム障害の治療は全国にある約80か所以上の医療機関で受けることができます。しかし、一般的な心療内科などに行っても対応できないことがほとんどです。
まずは近くの病院にネット依存外来がないか調べてみて、見つけられなかった場合は、最寄りの精神保健福祉センターや保健所に問い合わせてみましょう。ちなみに、一番有名なのは久里浜医療センター(神奈川県横須賀市)です。患者さんの約8割が中高生だそうで、現状の深刻さを感じますね。
ゲーム依存症の治し方は一般的にはどんなことをされているのか?
ゲーム依存症の治し方ですが、診察→カウンセリング→デイケア→入院療法というのが一般的だそうです。
診察では症状や健康状態はもちろん、日常生活のチェックもするそうです。今の所、ゲーム障害に有効な薬物治療はありませんが、ゲーム依存症によって引き起こされる症状に対しての投薬を行うそうです。(不眠の場合は不眠に有効な薬を、というように)
カウンセリングは、ゲーム依存症についての理解を深め、ゲームをやめる必要性や時間を減らすことを目的としています。この時に、否定だけをするのではなく、ゲームへの思いやその理由、日々のストレスなども聞いて、治療に役立てるそうです。
デイケアでは、みんなで身体を動かしたり食事や会話をします。ここでゲーム以外の楽しみを見つけたり、体力が低下しているなどに気が付くキッカケになります。また、ゲーム依存症の人はコミュニケーションに苦手意識を持っている場合が多いので、その改善にもつながるそうです。
入院療法では、2か月程入院をして、物理的にゲームができない状態にします。ただこの段階は上記の診察、カウンセリング、デイケア等の治療を受けても症状が改善されない場合なので、いきなりという事はないそうです。
まとめ
今回は今子供たちに増えている「ゲーム依存症」についてご紹介しました。私もスマホゲームにハマってしまった経験があるので、毎日何時まで!と決めないと怖いなと思いました。
そういえば私が子供の頃、友人Nちゃんのお家で遅くまでゲームをやっていた時、Nちゃんのお父さんが目の前でファミコンを外に投げたことがあったなー、あれ怖かったなー。Nちゃん元気かなー。
では!