「引きこもり」と聞くと、なんとなく若者をイメージしがちですが、最近は高齢者の引きこもりが増えてきているそうです。
今回は高齢者が引きこもりになる原因から対策までご紹介します!
- 高齢者の引きこもりの原因は?実はそれ○○かも?
- 高齢者の引きこもり対策はどうすれば良いのか?
- 高齢者の引きこもり解消にはどんなものが活用されているのか?
- 高齢者の引きこもり率は?そして今後は?
- まとめ
高齢者の引きこもりの原因は?実はそれ○○かも?
もちろん、若者の引きこもりとはまた違う、高齢者ならではの原因があり、その主なものがこの5つだそうです。
- 出かけるとお金をつかうから
- 体力面に不安があるから
- 交通手段が少ないから
- 行きたい場所や出かける用事がないから
- 一緒に出かける人がいないから
このように高齢者の引きこもりには様々な理由がありますが、外出の機会がなく、家に引きこもり状態になることで、活力がなくなったり、筋力が低下するスピードも早くなってしまいます。また、人と会う機会が減り会話しなくなることで、脳の機能にまで影響するといわれています。
今まで元気だった方も引きこもることによって、介護が必要な状態にまでなってしまうかもしれません。また、気力の低下には「老人性うつ」が隠れていることもあります。
老人性うつは正式な病名ではないそうですが、65歳以上の高齢者がかかるうつ病のことです。
引きこもりと同じく、うつ病も若い働き盛りの人がなるイメージですが、小さい子どもからお年寄りまでの幅広い世代でかかる可能性がある病気です。
特に高齢の場合は、年齢による衰えや病気、環境変化が増えますので、うつ病になりやすいと考えられています。
今まで掃除が好きだったのに全く掃除しなくなったり、ぼーっとテレビを眺めていたり、日中ずっと眠っていたり、なんだか元気がなくなったなと感じたら、かかりつけのお医者さんに相談してみるのもいいかもしれません。
また、認知症との区別がつきにくいので注意が必要です。
高齢者の引きこもり対策はどうすれば良いのか?
私もインドアゴロゴロ派なのでわかりますが、やっぱり自宅ってとっても居心地がいいですよね。それは高齢者にとっても同じで、どこよりも安心できる場所なんです。体力や気力の低下があればなおさら、そこにこもってしまいたくなる気持ちもよくわかります。
では、どんな引きこもり対策が効果的なんでしょうか?
一番はじめにやるべきことは、外に出る目的を作るということです。
例えば、買い物に行くこと。宅配はとても便利ですが、ご本人と一緒にスーパーやコンビニまで行けば、選ぶ楽しみもありますし、匂いや色なども刺激になります。
それ以外にも店員さんとやりとりしたり、自分でお財布をひらきお金を払うことなど、外に出なければできない事がたくさんあります。
それから、公共料金の支払いをコンビニ払いにする。銀行引き落としでももちろん可能ですが、コンビニ払いを選べばご本人と一緒に外に出る理由も作れますし、支払いに行く日や曜日をある程度決めておけば、暦を意識する習慣もつきます。また往診ではなく、定期的な通院で病院に足を運ぶのもいい運動になりそうですね。
その他にも地域のコミュニティセンターなどで、高齢者向けのダンスやフラワーアレンジメント、陶芸など様々な教室が開催されてるので、一度参加してみるのもオススメです。
高齢者の様々な不安は誰かがいるだけで和らぐことも多いです。
自分でできるうちはと一人でやれることをやってもらうのも大切なことですが、一緒に甘いものを買いに行ったり、近所の公園でぼーっとしてみたり、そういった寄り添いが大事なのかもしれません。
高齢者の引きこもり解消にはどんなものが活用されているのか?
付き添って一緒に出かけることがいいとはわかっていても、自分の生活もあるし、時間をつくるのがなかなか難しい・・・。そういった時に高齢者の引きこもり解消としても活用されているのがデイサービスです。
デイサービスと聞くと「それは高齢者向けサービスでは?」と嫌な顔をする人もいますが、実際の所はお年寄りが集まって話をする場所というよりも、軽い運動ができるジムのような施設だったり、畑仕事をして取れた野菜を食べたりと利用者に合わせて選べるようなものになってきています。
ただし、デイサービスを利用するには介護認定が必要なので、市区町村役場へ介護保険の申請が必要です。
この申請から約1ヶ月後に、認定結果が記載された介護保険証が届きます。要介護認定の結果が要支援の方は、地域包括支援センターへ相談した後、ケアマネージャーさんがいろんな施設を紹介してくれます。
もちろん、介護の必要のない、まだまだ元気な方が利用できるサービスもあります。
それが地域カフェやコミュニティカフェ、シニアサロンと言われるものです。
自治体や各市町村が、高齢者が住み慣れた場所で健康で楽しく生きられるように、様々な取り組みを行うところです。
移動販売による買い物補助を始め、外出支援、食材宅配などの生活支援、そして高齢者同士の交流から高齢者の安否確認まで充実しています。
高齢者の引きこもり率は?そして今後は?
先日、内閣府が行った調査によると、自宅に半年以上引きこもっている40歳から64歳は全国で約61万人もいて、その7割以上が男性で、引きこもりの期間は7年以上が半数を占めたそうです。
ちなみに15歳から39歳では、約54万人なので、高齢者の引きこもりと長期化がはっきりとわかりますね。
また最近は親が80代、子どもが働かないまま50代になり生活が困窮する「8050問題」に直面する家庭も増えているそうです。
「どこに相談していいかわからない」「ややこしくてあきらめた」など、なかなか支援サービスまでたどりつかない人も多いようです。
困っている人が適切なサービスをちゃんと受けられるようになるといいですね。
まとめ
今回は高齢者の引きこもりについて、その原因や対策、今後についてご紹介しました。
そうそう!高齢者の方とコミニケーションを取るにはクイズが有効なんだそうです。例えば、一度に多くの卵を産む、世界一の生物はなんでしょう?答えはマンボウ!など。あまり難しいものではなく、一緒にキャッキャできる問題が良さそうですね!では!